オートモビルカウンシル2018 気になった展示車まとめ
今年で3回目の開催となるオートモビルカウンシル。
クラッシック・ミーツ・モダンをテーマに一昨年から開催されているこのイベント、会場内は音楽無し、コンパニオンなしで非常に落ち着いた雰囲気なのがとても気に入っており、初回から毎年参加している。
今年も数多くの名車が集まった。
気になったものをいくつかご紹介する。
アルピーヌA110 1600SC
主催者展示となるアルピーヌA110。奥に見えるリメイク版新型A110とともに会場入り口で出迎えてくれた。
丸っこいルックスが非常に愛らしい。
キュートな見た目に反してその運動性能は高く、60~70年代のラリーシーンを席巻。アルピーヌ・ルノーにWRCの初代コンストラクタータイトルをもたらした名車だ。
このリアのエアインテークが非常に好き。ラジエター冷却用とのことなんだけど、こんな可愛らしいサイズのインテークでエンジン冷えるのかしら…?
アルピーヌA110プルミエールエディション
こちらはリメイクされた新型のA110。
アルピーヌブランド自体も、95年のA610生産終了から22年ぶりの復活となる。
現代車としては小ぶりなサイズにいやらしさのないすっきりしたフェンダーラインが好印象。ぶた鼻ルックのフォグはちょっと気になるけど、これも旧A110へのリスペクトという名の孝行か。
こちらのプルミエール・エディションはA110復活を記念した全世界1955台の初期限定モデル。このうち日本には50台があてがわれ、既に完売となっている。
ベントレー ブロワー
指が写りこんでしまって失礼。ベントレー4 1/2リットルのスポーツモデル、ブロワーである。
フロントに見える空冷フィンの切られたケースが”ブロワー”、いわゆるスーパーチャージャーだ。かなりのサイズ感で、最初目にはいったときはインパクトがあった。
博物館にあってもおかしくない貴重なモデルをここまで間近で見られるのがこのイベントのいいところだ。
…ただし、粗相がないよう十分気をつけたい。
日産 フォーミュラE カラーリングコンセプト
オール電化フォーミュラレースとして注目を集めるフォーミュラEに、日本メーカーとして初のワークス参戦を発表した日産。フォーミュラEではボディーワークは全車共通のため、カラーリングコンセプトとしての出展となる。
同じく参戦を発表しているAudi、DSのカラーリングと比較すると、シンプルな色使いがすっきりしていて気持ちいい。
12月のシーズン開幕で走っている様をみるのが楽しみだ。
210型ダットサン乗用車 富士号
だっつん富士号(っていうとなんかかわいいよね)。
日産ではじめてアメリカへの輸出を行ったモデル。その耐久テスト兼宣伝として、オーストラリア一周ラリー「モービルガス・トライアル」に参戦、見事クラス優勝をのがこの富士号だ。
フィニッシュコンデションが保たれており、大きくへこんだフェンダーやグリルがラリーの道程がいかに厳しかったかを物語っている。
日産 MID4-Ⅱ
87年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー。
実写は初めて見たが、想像していたよりずっとコンパクトだ。全長4300㎜というから、いまの86とほとんど変わらない。
こちらがエンジンルーム。コンセプトモデルとは思えない完成度で、実際市販化直前だったそうだ。結局経営的判断で市販には至らなかったが、このエンジンはデチューンされてフェアレディZなどに搭載された。
ロータス セブン・ロータス イレブン・ロータス 23B
セブンイレブン(そうじゃない)。
イレブンと23Bの尋常ではない車高の低さ。フロントノーズで膝カックンができそう。
全高はイレブンが810㎜、23Bにいたってはなんと660㎜である。
シボレー コルベット コンバーチブル(type C2)
スティングレーことC2コルベット。
会場の隅でひときわオーラをはなっていた。見よ、このエッジの効いた鋭いボディライン! とても60年代のデザインとは思えない。いやーカッコイイ!
日産 180SX
一気に親近感の湧くモデル。「平成の名車」をテーマにしたカーセンサーのブースだ。
親近感とは言ったものの、さすがに生産中止から20年がたって街中で見かけることも少なくなった。近年のドリフトブームで練習車としてひっぱりダコなこともあり、これだけ”どノーマル”の車両はある意味で貴重かもしれない。
アストンマーティン DBS スーパーレジェーラ
アストンマーティンのブース、日本では一般初公開となるスーパーレジェーラ。新型DB11をベースにパワーアップと軽量化を施した特別モデルだ。フロントに積まれるV12エンジンは怒涛の725馬力を発揮する。
ガバッとひらいた巨大なフロントグリルが迫力があって印象的だ。
マツダ 魁 コンセプト
マツダはファミリア、アクセラといったハッチバックの系譜をフィーチャーして展示していた。
魁 コンセプトは2017年の東京モーターショーで発表された、次期アクセラのデザインスタディと目されるモデル。これまでのマツダ車に見られたこれみよがしなキャラクターラインをやめて、ボディパネルのうねりで躍動感を表現しているのがよい。ぜひこの方向性を貫いて欲しいと思う。
今年は去年と比較して来場者1割マシとのことで、確実に人は増えている。
一方でメーカーの展示は減ってしまっていたのが少し残念なところだった。
来年度の開催はすでに決定しており、初の春開催となる。
落ち着いた雰囲気でゆっくりと名車を眺めることができる素晴らしいイベントなので、これからも末永く開催されていくことを願う。